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公開日:2018/03/05

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【コラム】平昌オリンピックで考えた、我々の「現役」とは何か?

多くの日本人選手の活躍もあり、盛り上がりを見せ、先月25日に閉幕した平昌五輪。4年後に向けて「現役続行」を示したジャンプ葛西紀明選手の意思を受けてツナグ働き方研究所所長の平賀が感じた、「我々においての『現役』とは?」。

■レジェンド葛西の現役続行

18日間に渡って熱戦を繰り広げた平昌オリンピックが閉幕しました。

今回の冬季五輪においてもいくつものドラマが生まれましたが、日本勢にとってのハイライトは、やはりフィギュアスケート男子の羽生結弦選手&宇野昌磨選手による金銀ワンツーフィニッシュだったのではないでしょうか。

一方で、同じく期待されたジャンプ界のレジェンド葛西選手にとっては不完全燃焼な大会となってしまったかもしれません。前回大会で銀メダルを獲得した得意のラージヒルで1回目33位と低迷。上位30人に絞られる2回目には進めず、団体戦でも6位にとどまり、2大会連続のメダル獲得はなりませんでした。

いよいよ競技人生にピリオドを打ってしまうのではないか。自身8回目の五輪を戦い終えた45歳大ベテランの去就に注目が集まる中、「(次の五輪を)目指すというか、絶対に出る」と現役続行を明言。日本国民全体に勇気をくれました。

■人生100年時代の現役考

葛西選手の「まだまだ現役宣言」に湧く中、頭をよぎったのが、我々、一般人の「現役」とは何か?という自問でした。

現役とは、もともとは「現在兵役に服していること」という軍事上の言葉。現在一般的には、「人がある職に就いている状態」を指します。もっと広義な捉え方でいけば、いまは引退し働いていないシニアの方でも、その人が壮健であれば「現役」と言われたりしますよね。「現役感」満載の元気なシニアは明らかに増えているわけで、その方たちが、文字通りの現役=働くという機会が増えていくのは人生100年時代において自然な流れといえます。

もちろん少子高齢化による労働力確保という視点からも「現役」の延長が求められているのは言うまでもありません。日本における一億総活躍社会の実現、その文脈でのシニアの活躍は今、必要不可欠なのです。

■68歳雇止めへの違和感

そんなことを考えていた矢先に、真逆な事例に遭遇してしまいました。自宅の近所にある公園の売店に貼ってあった求人募集です。

「募集資格 年齢:不問(68歳雇止め)」

公園運営スタッフのような仕事は、シニア雇用の受け皿としてすごくフィット感がある職種だと、常々思っています。それは、高齢の方が従事しやすい仕事であることはもちろん働くロケーションへの適合感という観点もあります。加齢とともに、人間は社会貢献志向が高まってくると言われています。小さい子供が集う公園という場で、孫世代を見守りながら働くシニア世代の姿はイメージに難くありません。現にそういうシーンを見かけます。

ぶっちゃけ、68歳で雇止めってちょっと早すぎませんか。まだまだ元気に働ける年齢であると思うのは、自分だけでないはずです。定年は65歳へと延び、年金受給時期の後倒しだって議論される昨今です。本件について直接問合せてみたところ、電話に出た職員の方から10年前くらいに作った就業規則でそのように決められていて、いまのところ改定される予定はないという説明を受けました。

働き続けるという「現役感」が、人間にとって幸せの大きな源泉であることを葛西選手は、我々に再認識させてくれたように思います。

68歳雇止め、ぜひ再考していただきたいものです。

ツナグ働き方研究所 所長 平賀充記(株式会社ツナグ・ソリューションズ)

(株)ツナグ・ソリューションズを母体とし、「現場の人材が最も輝く働き方とは」を研究対象に、さまざまな働き方や施策を開発。また、それらを実際に導入することで、その効果を世の中にアウトプットすることをミッションとしている。

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