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雇用・採用

公開日:2019/05/28

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【外国人活用レポート】東海地域で外国人が働く現場を歩くVol.4

2018年10月末時点で約146万人と過去最高となった外国人労働者。雇用している企業はどのような想いで取り組んでいるのでしょうか。
株式会社ジェイタウン(https://kyujin-saiyo.net/agency/j-town)の代表取締役・横山仁さんに、東海地域で外国人雇用に取り組んでいる企業様をご紹介いただきました。
今回の取材先は愛知県日進市でソフトウェアの開発、ネットワークの構築をしている有限会社ネクステイジ様です。

■IT人材は2020年には36万9000人不足する?

「経済産業省のIT人材の最新動向と将来設計に関する調査結果2016年統計結果」によると、2015年のIT人材の不足は約15万人となっており、2019年時点では約27万人の不足となっている。IT人材が不足し、ITの実用化が遅くなれば、AI開発スケジュールは停滞する。それは、外国人労働者を不要と唱える方々が揃って口にするAIの進歩による労働力不足の解消を遅らせるどころか、日本が国際的な技術水準から取り残される、という最悪のケースにもなりえる事態である。つまり、現在日本にとって最も必要な労働力はIT人材であるといっても過言ではない。今回はそのIT人材を取り上げてみる。


■ベトナムへの進出を考えたベトナム人の雇用

有限会社ネクステイジ代表の山中富雄(写真左)は自動車販売店向けのデータベース開発を基盤に業務を伸ばしてきた。ナンバープレート認証システムを開発し、それを日本のディーラーに販売をしていたが、日本の市場の伸びが見込めないことから、目を付けたのはベトナムだった。

あるディーラーは、ベトナムの1店舗での販売数が国内18店舗の販売数に匹敵する状態にもなっていた。そのベトナム市場へ進出をするためには、やはりベトナム人スタッフが必要となる。そこでベトナム交流会で知り会った株式会社ジェイタウン代表の横山仁(写真右)に、ある程度プログラム言語を理解できるベトナム人が採用できないかと打診。

横山から紹介をされたのが、ベトナムの技術大学を卒業して、現在は日本語学校に留学をして就職先を探していたファン・ヴァン・ドゥオン(写真中央・24歳)だった。面接をした印象としては、タイピングが早い、というイメージで、スキル面での高さはあまり感じられなかった。ただ、山中としては、ベトナムとの橋渡しをしてもらえる人材というハードルはクリアしており、人物的にも問題がないと思えたため、ファンの採用を決める。就労ビザの申請をして1ヶ月後、無事にビザが通り、ファンは住んでいた大阪から愛知県に来て勤務を開始した。

■想定外の働きぶりに驚く

先々ベトナム語でのシステムを作成してもらえればいい。その意味では即戦力としての採用ではなかった。

ただ、ファンの働きぶりは山中の想像を超えたものだった。ファンはわからないことがあれば、あらゆるシステム系のネットの検索をして調べ上げる。日本人なら普通は日本語、せいぜい英語までの検索しかしないのに、ファンはスロバキア語、ラトビア語などあらゆる言語から検索をした。それをまず英語で翻訳機能を使って訳し、その英文を日本語に訳すと、かなり近い日本語が出てくるという。ファンはあらゆるサイトから知識を身につけていった。

そこで形になるシステムは、ベテランスタッフでも考えられないようなものであり、ファンは入社からわずか3ヶ月で新しいシステムを開発することに成功。新システムを開発する素質があるとみた山中は、これまでの既存の仕事を覚えさせるのではなく、新しいシステムを開発させることに特化させる。

その後、ナンバー認証システムを新たに導入する熊本の企業へ訪問をしたとき、同行をさせたのは他のベテランスタッフではなくファンだった。それは、ナンバー認証システムにおいて最も理解しているのがファンである、という山中の判断だった。会社で最先端のシステムを一番精通しているのが、入社をしてまだ9カ月のベトナム人であるという状態は、ベトナムとの橋渡しをしてくれればいいと考えていた山中の予想を完全に覆すものだった。

これからはアプリの開発、コンテンツビジネスを手掛けていく予定だが、その新しい開発にファンはなくてはならない存在になっている。有限会社ネクステイジにとって、すでにファンは新しい開発をするメイン開発者という立場になっていた。

■均一性ではなく多様性

「現場を見れば、どうすればもっとスピードが上がり、効率化ができるかを分析することができる。だから、私は現場を見ることが仕事の中で一番好きなのです」

とファンは言う。ファンの行動を突き動かしている最大の原動力は好奇心と向上心である。その姿勢を見て、山中は思うことがある。

「日本の社会は若者の好奇心や向上心を、組織の体裁を保つためや公平性を保つために潰しているのではないか、と考えるようにもなりました。グローバル化した現在にあって、変わらなければいけないのは、日本型組織ではないかと感じています」

有限会社ネクステイジにとって、ファンは会社の未来を託せる存在となった。ただ、それはファンがたまたま優秀だったからなのか?
多くの外国人雇用を見てきた横山は、そうではないとみている。山中のファンの自主性を重んじた対応が、ファンの成長を育んだのだと。
多様性(ダイバーシティ)の許容度の高い組織こそ、新たなイノベーションを起こすことができる。

横山仁

詳しいプロフィールを見る

2004年にリクルート専属の求人広告代理店として創業し、派遣・紹介事業も展開。現在は外国人留学生の派遣事業も行っている。外国人留学生を採用、活用する上で必要となる法律上の理解、リスクの回避、育成についてもノウハウを提供している。※主な対応地域:愛知県・三重県・岐阜県

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